スーパーロボット大戦OG -ディバイン・ウォーズ- 天上天下一撃必殺乃書
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新西暦と呼ばれる時代。

 人類が宇宙へ本格的に進出してから約2世紀が経過していたが、
人々の生活そのものは21世紀初頭とさほど変わっていなかった。

 それは旧西暦時代、ニューヨークとモスクワへ落下した二つの隕石に
よる被害と混乱のため、人類の進歩が一時的に停滞したからであった。

 そして新西暦179年…外宇宙探査航行艦「ヒリュウ」が冥王星外宙域で
謎の小型機動兵器群の襲撃を受けた後、南太平洋マーケサズ諸島沖にある
アイドネウス島に第3の隕石「メテオ3」が落下した。

 メテオ3の調査を行ったビアン・ゾルダーク博士は、それが人工物であり、
偶然ではなく何者かの意図によって地球へ落とされたものであると確信した。
何故ならメテオ3は外宇宙から飛来したのではなく、L5宙域に突如出現
した後、地球へ落下…しかも落着前に減速していたことが判明したからで
ある。また、メテオ3の内部には他者に閲覧されることを前提とした状態で、
人類にとって未知の物質と技術情報が封入されていた。

 それらはエクストラ・オーバー・テクノロジー…「EOT」と称され、
EOT特別審議会」とビアンが責任者を務める「EOTI機関」による
厳重な情報管理の下、さらなる調査が進められた。

 そして、何者か…すなわち地球外知的生命体が使用していると思われる全長
10メートル以上の有関節型機動兵器のデータが発見された時点で、ビアンは
彼らに対し強い警戒心を抱いた。データの中には冥王星外宙域でヒリュウを襲撃
した小型機動兵器に酷似した物が存在していたのだ。

 ビアンは地球外知的生命体がEOTを人類へ提供した目的を推測し、それが
達成されるまでの過程に侵略行動が組み込まれている可能性が高いと判断した。
そして、彼は地球外知的生命体……コードネーム「エアロゲイター」による
侵略の危機を連邦政府連邦軍に訴えた。事態を重く見たノーマン・スレイ
准将は地球圏防衛計画を提唱、エアロゲイターに対抗し得る人型機動兵器
パーソナルトルーパー」の開発が開始されることになった。

 だが、エアロゲイターの存在やその脅威はEOT特別審議会によって
秘匿され、多くの人々が地球圏に迫る魔の手に気づかぬまま時は流れた。

 そして、新西暦186年。一見平和を謳歌しているかに見える地球に、

戦乱の黒雲は確実に迫りつつあった……。
 
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